親子で読書コーチング

2児の母でもある書店員ライターが、子どもの学力アップのための情報や家庭で『読書習慣』をつけるコツ、おすすめ本などをご紹介します。

【絵本の読み聞かせ①】苦手なパパ・ママも一緒に楽しもう!読み聞かせの効果と学力につなげるコツ

こんにちは!
今年はコロナ禍で普段の生活やお出かけも制限され、おうちで過ごす時間も長くなっていますよね。そんな時こそ、親子でゆっくり絵本を読んでみませんか?
今回は、「絵本の読み聞かせ」についてお伝えします。

(長くなりますので、2回に分けてお伝えしますね)

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読み聞かせの効果

「“絵本の読み聞かせ”は子どもの発達や親子関係において、とても大切ですよ」ということは、けっこう昔から言われていますよね。
子育て中のお父さん、お母さんの多くはすでにご存じで、実践されている方も多いと思います。

では、絵本の読み聞かせって、実際、どんな効果があるのでしょう?親が子どもに絵本を読んであげる場合の、子どもへの効果を挙げてみますね。

  • 気持ちを落ち着かせる(リラックス)
  • 幸福感を与える(自己肯定感)
  • 親子の絆が深まる(コミュニケーション)
  • 脳の働きが活発になる(集中力・思考力アップ)
  • 好奇心や探求心が広がる
  • 読書習慣がつくきっかけになる
  • 学力アップにつながる(読解力から学力全般へ)

 

また、読み聞かせは、読んでもらう子どもだけでなく、読み手である親にもプラスの効果がたくさんあります。
声に出して読むことで脳の前頭前野が鍛えられて、集中力や思考力、記憶力などがアップするそうです。それに、子どもの反応を楽しみながら読んだり、絵本の内容を味わいながら読むことでリラックスできたり、ストレス解消にもなります。

親にもメリットがある、と思うと、“読み聞かせ”のハードルが少し下がってきませんか?

 

上手く読めなくてもOK!

親御さんの中には、「絵本や読み聞かせが好き」という人もいれば、「本を読むのは苦手」「読み聞かせが苦痛」という人もいると思います。


苦手な人が「子どものために、読み聞かせしなきゃ!」と義務的になるとストレスになり、ますます読み聞かせがイヤになってしまいますが、前述のように「読み聞かせは自分(親)にもメリットがあるんだ」と思うと、少し気持ちが前向きなると思います。

 

また、最近の風潮では、読み聞かせの重要性があちこちで言われるあまり、「育児に読み聞かせは必須」と思いこんだり、「読み聞かせが苦手な自分は母親失格」と思いつめたりする親御さんもいるそうです。

そんなことはないので、もっと気軽に、お子さんや絵本に向き合ってくださいね!


それに、“上手に読む”必要もありません。最近では、アナウンサーの方などが上手に音読したCDが付いている「おはなし絵本」などもありますが、「読むのが下手だから」といってCDなどに頼ってしまうのは少し残念です。

読み聞かせは、読み手の生の声が大切です。それが、お子さんにとって身近な親御さんやおじいちゃん、おばあちゃんだったら、たとえ上手に読めていなくても、お子さんにとってリラックスできる楽しい時間になるはずです。

親は無理しない

毎日毎日、育児や家事、仕事でクタクタになっているお父さん、お母さんにとって、夜、子どもが寝る前の読み聞かせは、「してあげたい」と思っても、体力・気持ち・時間的に「余裕がない」という人も多いと思います。

どちらかと言うと本好きの私も、しんどい時はよくありました


余裕がないときは無理をせず、歌を歌ったり、ちょっとした会話(今日あったことなど)をするのもいいと思います。寝る前に少しでも親子で共有できる時間があるだけで、親子関係やお子さんの情緒も安定します。


自分で本が読めるお子さんなら、代わりに読んでもらうのもいいと思います。
わが家では息子たちが小さかった頃よくこの手を使っていて、「ママ、今日はめちゃくちゃ疲れてるから、代わりに読んで」というと、次男が張り切って読んでくれていました。たどたどしい読み方が寝かしつけ効果抜群で、私が先に寝ちゃってたんですけどね・・・

そんな感じで、親御さんも無理はせず、読み聞かせの効果を意識しながら楽しんでくださいね。

学力アップにつなげるには?

読み聞かせの効果の中で、「学力アップにつながる」という項目を挙げました。お子さんがまだ赤ちゃんや就学前なら、親子の触れ合いや遊びの一環という要素が強いと思いますが、小学生くらいからは、読解力や学力の向上も少し意識しながら、読み聞かせを工夫してみてください。

自分で読めるようになったから、と読み聞かせをやめてしまわないでくださいね!

幼少期の読み聞かせがなぜ学力アップにつながるのかというと、

  1. 読み聞かせをきっかけに自分で本を読むようになり読書習慣がつく
  2. 多くの本を読むことで読解力が身につく
  3. 読解力がつくことで、国語だけでなく各教科の学力に影響を及ぼす

 

上記のような流れから学力アップにつながると考えられ、いくつかの研究でも実証されています。(2009年に文科省静岡大学に委託して行った調査研究でも、読書好きの児童生徒ほど教科の学力が高いという傾向あることがわかったそうです。)


読み方のコツとしては、文字が読めるようになったお子さんへ読み聞かせをする際は、お子さんにも文字を目で追わせるようにしてください。そうすると、自然と文のまとまりが理解できるようになり、段落やストーリーのまとまりなども把握できるようになります。文章を読むのも上手になるので、段落ごとにお子さんと交互に読んだりするのもいいですね。

でも、くれぐれも無理強いはせずに、自然な流れで。あまり勉強要素を出さないように、「本=楽しいもの」というイメージが崩れないように気をつけてくださいね。

 

わが家の読み聞かせ本

息子たちが小さかった頃、どんな絵本を読んでいたか、少しご紹介しますね。

 

<赤ちゃんの頃>

おつきさまこんばんは
林明子・著 福音館書店

夜空に出てきた、まんまるおつきさま。黒い雲がやってきて隠してしまいますが、少しお話して去っていきます。「だめだめ くもさん こないで こないで おつきさまがないちゃう」の文章が好きでした。おつきさまの表情と、やさしい文章に読み手も癒されます。お子さんの初めての絵本に加えてほしい1冊です。

 

<幼児期>

ぐるんぱのようちえん
西内ミナミ・著 堀内誠一・絵 福音館書店

ひとりぼっちのゾウ、ぐるんぱがいろんな仕事を体験しますが失敗ばかり。ぐるんぱが最後につくった幼稚園がほんとうに楽しそうで、「こんな幼稚園に行きたい!」と夢が広がります。

 

どんぐり
こうやすすむ・著 福音館書店

どんぐりに興味を持っていた息子たちにピッタリだった本。どんぐりの種類やどんぐりを食べる動物たちのことなどがわかる科学絵本です。


<小学生の頃>

せかいいちうつくしいぼくの村
小林豊・著 ポプラ社

作者の小林豊さんの講演会に行ったことがきっかけでこの絵本を購入し、幼児期から読んでいました。アフガニスタンの内戦を描いた絵本で、長男は低学年の頃、この本で読書感想文を書きました。その後(小4くらい)、教科書に出てきたので「この話、知ってる!」と喜んでいました。


改めてわが家の本棚を見てみると、福音館書店の絵本が多いことがわかりました。読み継がれている名作絵本が多いですよね。
興味がある絵本があれば、読んでみてくださいね。

 

まとめ

今回は、読み聞かせの効果や、なぜ学力アップにつながるのか、ということをお伝えしましたが、あまり力を入れ過ぎず、気軽に楽しんでくださいね。


「読み聞かせが苦手」という人は、「子どものため!」と思って無理をしすぎず、自分のリラックスのために読んでみたり、自分の好きな本を読んだりして楽しんでください。お子さんも親御さんが楽しんで読んでいる様子を見ると、嬉しくなって、本や読書が好きになるはずです。

長文をお読みいただき、ありがとうございます!

次回では、年齢ごとの傾向や絵本の選び方などをお伝えしています。

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