親子で読書コーチング

子どもの学力アップのために家庭で『読書習慣』をつけるコツや、親子で『本好き』になれる情報などをお届けします。

記憶について②【予習と復習が大事なワケ】

 前回、脳科学者の篠原菊紀先生の著書から“記憶の定着”について紹介しました。

(過去記事はこちら↓です)

dokusho-coach.com

 

記憶に関する記述の中で、知っていると効率よく勉強できそうな内容がたくさんありましたので、抜粋してご紹介します。

 

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おうちでの予習と復習を習慣づけたいですね

 

12時間後がカギ

記憶は、脳の器官の一部である海馬(かいば)が深く関わっていて、海馬のニューロン(脳細胞)が長期的に活動することで記憶が持続します。

 

学習した内容が記憶として定着するためには、ちょうどいいタイミングで脳細胞を育てる物質とドーパミン(やる気を引き出す神経伝達物質)が働くことが重要で、そのタイミングというのが、

学習12時間後

だそうです。

学習12時間後というと、おおよそ「家での予習→学校での授業」、「学校での授業→家での復習」くらいの時間ですよね。よく「予習と復習が大事」といわれる理由がここにあります。「予習→授業→復習」のサイクルで学習していくと、記憶が永続化し、しっかり覚えられるというわけです。

 

「記憶力がいい」とは?

記憶力の良し悪しというのは、「記憶の定着率」の差によるものらしく、「記憶力がいい」は「記憶の定着率がいい」ということに言い換えられます。

 

もしお子さんが、公式や単語、年号などをなかなか覚えられない場合、「しっかり覚えなさいよ!」などと言うことは逆効果かもしれません。

 

「覚える」という感覚がつかめていないのかもしれないので、まずは内容をしっかり理解して、「頭に定着させる」ということを意識させてみてはどうでしょうか。そして、12時間後くらいのタイミングで学習を繰り返すと、記憶が定着して「しっかり覚えられる」というわけです。

 

定着させるための復習

ここまでで、“復習”がいかに大事かということがお分かりいただけたかと思いますが、では“予習”は?

 

家で授業の内容を予習してから学校に行くと、授業が“復習”になるので、ここで一度、記憶の定着のための作業ができていることになります。そして、家に帰ってから授業の内容を復習することで、またもう一度。記憶の定着のための作業が2回できるので、より学習内容が理解でき、覚えられるというわけです。

 

以前、東大や京大の合格者を多数出している中高一貫校の先生が「予習と復習が大事」とあるインタビューでおしゃっていました。この学校には寮があり、自習室も夜遅くまで開いているそうで、「予習と復習」をしっかりやっている生徒が多いそうです。

 

「塾に行っていないのに成績がいい」とか「部活で忙しいはずなのにテストで高得点を取る」という子がいますよね。そのようなお子さんは、予習と復習のサイクルや記憶の定着が効率よくできているのかもしれませんね。うちの息子たち(特に勉強時間があまり取れない次男)にも再度、このことを伝えてみようと思います。

皆さんも参考にしてくださいね。

 

<参考文献>

子供が勉強にハマる脳の作り方

脳科学」と「臨床心理学」が合体!「天才脳」ができる46のレッスン

篠原菊紀・著 フォレスト出版

 

篠原先生の著書には、学力アップに役立ちそうな内容がたくさんあるので、またご紹介しますね!