親子で読書コーチング

子どもの学力アップのために家庭で『読書習慣』をつけるコツや、親子で『本好き』になれる情報などをお届けします。

記憶について①【記憶を定着させる方法】

先日、記憶に関する気になるニュースがあったのでご紹介しますね。

 

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電子機器でのスケジュール管理も当たり前の時代ですが…

 

東大の研究結果より

東京大学などの研究チームが、「紙の手帳にスケジュールを書き留めると、スマホなどの電子機器を使う時よりも短時間で記憶できる」という研究結果を発表した、というニュースが先日(3/20)、読売新聞の記事に出ていました。

 

調査対象は18~29歳の男女48人で、ある文章から14のイベント日程を抜き出し、記憶する課題に取り組んでもらったそうです。記憶の方法は、

  1. 紙の手帳にペンで書き込む
  2. タブレット型端末に専用ペンで書き込む
  3. スマホに入力する

の3パターン。それぞれ16人ずつでの実験でした。

 

結果は、紙の手帳を使ったグループは、電子機器を使ったグループよりもすべての日程を書き終える時間が25%短かったそうです。

 

そして、1時間後にイベントの日付や内容を思い出してもらうテストをすると、正答率は3グループとも差がなく、紙の手帳を使ったグループが短時間で記憶を定着させたと推測できる結果となりました。

 

電子機器より紙媒体?

以上の結果からは、「何かを覚えるには、スマホタブレットなどの電子機器より、紙に書いて覚えるほうがより短時間で記憶できる」ということがわかる、と記事には書かれていました。

 

この実験だけでは言いきれないし個人差もあるとは思いますが、私自身はいまだスケジュール管理はスマホではなく紙の手帳なので、この結果を見て「このまま手帳派でいいんだ」と少しホッとしたような気がします。

 

でも、教育現場での電子機器の使用やデジタル教科書への移行などに関しては、少し心配要素が増えますね。やっぱり子どもたちは、「ノートに書いて覚える」という方法を基本にした方がいいのかな、と思います。

 (デジタル教科書については過去記事をご覧ください)

dokusho-coach.com

 

また、先の実験で、テスト中の脳の状態を観察すると、紙の手帳を使ったグループは、言語や視覚、記憶に関わる領域の血流がより多くなり、活発に働いている様子がわかったそうです。「紙に書く」という作業だと、脳がより活性化されるということでしょうか。

 

記憶を強める方法

記憶について考えていると、以前読んだ本の中に興味深い内容があったことを思い出しました。

 

脳科学者でもある篠原菊紀先生の著書「子供が勉強にハマる脳の作り方」に“記憶を強める3つの方法”が紹介されていました。記憶には“海馬(かいば)”という脳の器官が深く関わっていて、海馬のニューロン(脳細胞)に繰り返し刺激を与えたり、強い刺激を与えたりすると、その後もニューロンが強く、長く活動する考えられているそうです。そのことから、記憶を強める3つの方法として、

  • 繰り返すことで記憶を定借させる
  • 印象づけると忘れにくくなる
  • つながりをつけて覚えると忘れにくくなる

が挙げられます。 よく、たくさんのイラストを覚えるゲームなどで、ストーリーをつけて覚えると覚えやすい、と言われますよね。脳科学的にも根拠のある方法なんですね!子どもの勉強や自分の記憶力アップに役立ててくださいね。

 

<参考文献>

子供が勉強にハマる脳の作り方

脳科学」と「臨床心理学」が合体!「天才脳」ができる46のレッスン

篠原菊紀・著 フォレスト出版

 

篠原先生の著書には、学力アップに役立ちそうな内容がたくさんあるので、またご紹介しますね!