親子で読書コーチング

子どもの学力アップのために家庭で『読書習慣』をつけるコツや、親子で『本好き』になれる情報などをお届けします。

タブレット学習が始まりました!

 次男の通う中学校で、先月末、ついにタブレットPCが1人1台配布されました。

そこで今回は、ちょっと気になるデジタル教育について考えてみます。

 

 

GIGAスクール構想

教育のICT(情報通信技術)化のため、文部科学省が小中学生に1人1台、学習用のパソコンやタブレット端末を配るという計画が「GIGAスクール構想」です。

 

わが家の次男が通う公立中学校でも、先月末に、タブレットPCが配布されました。

 

学校から「タブレットを配布します」と聞いていたので、手軽なタブレット端末かと思っていたのですが、持ち帰ってきたものを見ると、タブレットにキーボードがついた、意外とちゃんとしたノートパソコンのようなものでした。キーボードを取り外してタブレットだけでも使えるようです。(デジタル機器に詳しくないので、ここではタブレットPCと呼ばせていただきます)


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すでに、Microsoft officeや授業支援ソフト、デジタルドリルソフト、オンライン会議ソフトなど、いろんなソフトが入っています。

 

今後、学校の授業で活用していくだけでなく、デジタルソフトで家庭学習をしたり、オンライン会議ソフトを使って休校時にも学活などを行ったりするそうです。

 

政府は、この「GIGAスクール構想」の配備の完了時期を当初、23年度中としていました。それが、コロナ禍による休校でオンライン授業等の重要性が注目され、20年度中に早まったそうです。

 

息子が通う中学校では、生徒たちは自分専用のタブレットPCに大喜びしていますが、学校現場はまだまだ大混乱。先生も対応が大変そうです・・・

本格的な活用は来年度に期待、というところでしょうか。

 

デジタル教科書について

このようなタブレット端末を「デジタル教科書」として授業や家庭学習で使っていくことに関しては、もちろん利点は多いのですが、いろいろな不利点が専門家の間でも議論されています。

 

少し紹介してみると、

 

文部科学相河村建夫

教科書のデジタル化については、技術として端末を使いこなすことと、学習効果を分けて考える必要がある。デジタル教科書によって学習効果が上がるかどうか、科学的根拠が証明されていない。

その観点から考えると、教科書は紙とデジタルを併用させるべきだ。端末ではスクロールすれば簡単に結論を追うことが可能で、活字に向き合う姿勢が乏しくなるのではないか。きちんと内容を頭に入れる読書の習慣につながらない。

読解力は、本をじっくり読み、自分の考えを紙に書いてまとめ、発表することで育まれる。端末でサッと読むと字面を通り過ぎてしまい、読解力は身に付かないだろう。

 (2020年12月23日掲載 読売新聞の記事より抜粋)

 

 

国立情報学研究所教授 新井紀子

小学生はまず、思考力や判断力の基礎となる学力に加えて、ノートの取り方、予習復習の仕方、資料の探し方など学ぶ方法を身に付けることが必要だ。長年築き上げてきた紙の学習スタイルがデジタルにかわれるのか、公平な目で判断することが重要になる。

読解力は、AI(人工知能)には代替できない人間の能力だ。だが、デジタル教科書の便利な機能によって、読解力の育成が阻まれる恐れがある。

例えば、理科の実験の手順を動画で理解できても、文章では理解できない子供が育つ可能性がある。数学の多面体の回転や展開図も、動画を見れば頭でイメージする必要がなくなる。手を動かして実験を行い、紙に向かって考えながら作図や計算をする活動が大切だ。

(2020年12月23日掲載 読売新聞の記事より抜粋)

 

やはり、デジタル教科書の早急な普及は、いろんな面で懸念要素があるようですね。他にも、長時間デジタル画面を見ることによる視力の低下や睡眠不足、先生の指導力やノウハウ不足なども心配されているようです。

 

学力や読解力は大丈夫?

上記で紹介したお二人は、特に学力や読解力の低下についての懸念を訴えています。

 

前回、読解力について記載した当ブログの記事でも新井紀子さんの見解や著書を紹介していますが、中学生の半数以上が教科書を読んでも内容を理解できていないなど、子どもたちの学力をめぐる問題は深刻化しています。

 

dokusho-coach.com

 

さらに新井さんは、「読解力や思考力、問題解決能力は訓練しないと養えない。デジタル教科書によって学習スキルが低下し、学力格差がますます広がる懸念がある」とも言われています。

 

タブレットは“文房具”

こんな話を聞くと、親としてもかなり心配になりますよね。もちろん当面は、小中学校の教科書は紙とデジタルの併用で進められます。学校でも家庭でも、バランスよく、子どもたちの学力や読解力がより伸びるよう、いいとこ取りで活用していけたらと思います。

 

息子の中学校では、デジタル機器に一番詳しい先生は、なぜか音楽の先生(男性)だそうで、その先生は生徒たちに「タブレットは文房具」と言ったらしいです。

 

「文房具のように必須のアイテム」だという意味と、「文房具のようにタブレットを使いこなすように」という意味が含まれているのだと思います。今後はますます、教育においても仕事においても、デジタル機器やオンラインでのやり取りは必須になるので、上手に使いこなしていきたいですね。

 

当ブログでは、引き続き、読書を通じて学力や読解力を伸ばしていくためのコツなどをお伝えしていきますが、また時々、デジタル教育に関してもお伝えできればと思っています。

 

長文をお読みいただき、ありがとうございます。