親子で読書コーチング

子どもの学力アップのために家庭で『読書習慣』をつけるコツや、親子で『本好き』になれる情報などをお届けします。

図書カードをお祝いに!限定カードも発売中!

 入試もそろそろ終盤ですね。「進学先が決まったよ!」という皆さん、おめでとうございます!!

また、親戚のお子さんやお友だちに合格祝いや入学祝いを用意しなくては、という方も多いのでは?今回は、そんな方に“図書カード”のご提案です。


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2/16~限定販売の「ドラえもん図書カードNEXT」(完売の場合もあります)

 

 

迷ったら図書カードを

“図書カード”といえば、たいていの方がどういうものかご存じだと思いますが、書店員として働いていると、たまに図書カードをよくご存じない方(年配の方が多いです)から質問を受けます。

 

「お釣りはもらえるの?」

という質問が多いのですが、今販売されている図書カードは残額がカードに残るシステムなので、現金としてお釣りをお出しすることはできません。

 

ちなみに、ずっと以前に販売されていた“図書券”は金額以下の本を購入すると、現金でお釣りをお出しします。

 

最近はめったにこの図書券を目にすることもなくなりましたが、これもたまに、

「これ、使えるかな?」と遠慮がちにレジで出されるお客様がいらっしゃいます。

 

もちろん、まだ使えます!おうちのタンス(!?)の奥に眠っている図書券があれば、ぜひ使ってくださいね。

 

 

また、書店で、お孫さんへのプレゼントに本を探している方の接客をよくするのですが、どんな本を贈りたいか、相手がどんな本を持っているかや好みなどがわからない場合は、私は図書カードをおすすめしています。

 

せっかくプレゼントした本が、すでに持っている本とかぶってしまったり、まったく好みでない本だったりすると、贈る方ももらう方もがっかりですよね。でも、図書カードならそんな心配はなし。おじいちゃん、おばあちゃんからのプレゼントのリクエストにも、図書カードはおすすめです。

 

カードの残高確認法

今、販売されている『図書カードNEXT』には、有効期限があるってご存じですか?カードの裏に記載されているので、図書カードをお持ちだったら、見てみてくださいね。つい先日買ったもので有効期限は2034年なので、そんなに焦って使わなくも大丈夫ですが。

 

また、図書カードの残高って、わからなくなりますよね。以前販売されていた図書カードは使用すると穴が開くタイプだったので、だいたいどのくらい残っているかわかりましたが、今のカードはわかりにくいですよね。

 

そんな時は、カードの裏のQRコードスマホで読み取って、「残高確認」のページをチェックしてください。カードに記載されているID番号とPIN番号を打ち込むと、残高だけでなく、いつ、どこのお店でいくら使ったかも表示されますよ。

 

書店でも確認してもらえるので、買い物前でも「このカード、いくら残ってますか?」とレジで聞いてみてくださいね。

 

 金額もデザインもいろいろ

 図書カードのデザインは、現在10種類。

ピーターラビットシリーズ、西洋絵画シリーズ、松尾たいこシリーズ)

金額は、500円、1000円、2000円、3000円、5000円、10000円の6タイプです。

 

今は時期的に、入学祝いや進学祝い、ちょっとしたお礼などにも、図書カードはぴったりです。

 

書店ではもちろん、オンライン書店でも使えますし、ネットギフトとしてスマホで電子版の「図書カードネットギフト」を贈ることもできます。

(図書カードの詳細についてはこちらを見てくださいね。)

  

限定デザインも発売中

定番デザインのほか、時々、限定デザインも発売されます。

 

今は、なんと、ドラえもんの図書カードが発売されています!!

デザインは2種類あって、どちらもとってもかわいいです!ドラえもんファンじゃなくてもほしくなりますよね~

(2021年2月16日~数量限定発売。すでに売り切れている場合や取り扱いのない書店もあるのでご注意ください。ドラえもんの図書カードについてはこちらをご覧ください)


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 2デザインあります。2枚いっしょに贈る場合はこんな感じ。


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1種類ずつ 台紙にセットした状態です。


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 オリジナルの外装は、中もドラえもんがいっぱい!

限定販売なので、売り切れている場合もありますが、 気になったら書店で聞いてみてくださいね。

 

大学入試共通テストで求められる力

大学入試センター試験に代わって、今年初めて「大学入試共通テスト」が実施されました。そして先日、国公立の二次試験(前期)も終わりましたね。このブログをお読みいただいている親子にはまだ少し早いかもしれませんが、今日はこの「大学入試共通テスト」について考えてみたいと思います。

 

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長男がプリントアウトした今年度の共通テストの問題の一部です。

 

 

大学入試改革について

大学入試改革が行われた背景には、知識を詰め込むだけの学習への懸念や、諸外国と比較して日本の学生の『読解力』や『数学的応用力』が著しく低下していることなどへの懸念があったようです。

 

政府は2013年に、高大接続会議を打ち出して新テストの創設を提言。翌年、中央教育審議会が、「大学入試センター試験」を廃止し、新テストは「思考力・判断力・表現力」を中心に評価するよう答申しました。

 

英語については、英検やGTECなど民間の試験を活用し、国語・数学では記述問題を導入するなどが検討されていましたが、問題点や反対意見が多く、見送りになったことはご存じの方も多いと思います。

 

ドタバタの初年度

わが家の長男は今、高校2年生で、いよいよ受験生に突入します。来年度受験になるので、共通テストに代わってから2年目での受験ということになりますが、英語に関しては、高1の頃から民間のテストが採用されるのかどうか、本人、親、学校側も不安な気持ちで状況を見ていました。

 

特に今年度はコロナ禍での受験となり、初年度の共通テストを受けた受験生たちは本当に大変でしたよね。大学受験だけでなく、中学受験や高校受験も、本人、親御さんともに心労が増したのではないでしょうか。(無事、終わられた方は、お疲れ様でした!)

 

入試で求められる力

今回の共通テストでは、入試改革で目指されていたように、「単に知識を問うだけでなく、読解力や思考力、実用的な英語力を測る出題」が目立ったようです。

 

これらの力は、大学入試のための勉強で急に身につくものではないので、もっと早くから(小学生くらいから)、意識して伸ばしていくのか理想的ですよね。中学受験を考えていらっしゃる方はすでに直面されているかと思いますが、「入試なんてまだ先」という方も、長い目で、親子で取り組んでみてください。

 

当ブログでも、読書を通じて読解力やそのほかの力を伸ばしていくことを提案していますので、参考にしてくださいね。

 

今日の本

今日の記事内容からは飛躍してしまいますが、高2の長男に「考える力が伸びるような本、なにかある?」と聞いてみたら、下記を紹介されました。(超理系の長男らしいセレクトです・・・)小中学生のための読解力アップを意識したおすすめ本ではありませんが、興味のある方はじっくり読んで、考えてみてください。

 

論理パラドクシカ 思考のワナに挑む93

三浦俊彦・著 二見書房

「今日はだましてやるからな」と予告され、結局だまされたのかだまされなかったのかわからなくなる“エイプリルフール・パラドクス”、“鏡はなぜ(上下・前後ではなく)左右を反転させるのか”、良かれと思ってしたことが裏目に出てしまう“良きサマリア人のジレンマ”など、有名トピックスから難問・奇問まで、全93問と詳しい解説を掲載。じっくり考えて頭を鍛えたい(?)方におすすめです。

高校生~大人

 この本の詳細はこちらをご覧ください↓

物語を深く読む【白狐魔記・編】

最近、私と次男が読んでいる本「白狐魔記」をご紹介しながら、物語を読んで読解力を伸ばしたり、興味を広げていくコツをお伝えします。

 

作者の斉藤洋さんについて

児童文学作家の斉藤洋さんは、以前のブログでもおすすめ本を紹介していますが、わが家の息子たちも小さな頃から読ませていただいている大好きな作家さんの1人です。

 

斉藤洋さんの本を「今日の本」で紹介している過去記事はこちら↓です。
dokusho-coach.com

  

斉藤洋さんはドイツ文学者でもあり、亜細亜大学経営学部の教授としての経歴もあります。ちなみに、作家として活動されるときは“斉藤洋”、ドイツ文学者として活動されるときは“斎藤洋”と表記されているようです。(斉藤洋さんについての詳細はこちらをご参照くださいね。)

 

児童文学者としては、幼児から読める絵本や動物が主役の創作童話、史実をもとにした作品や海外文学の再話など、幅広いジャンルの本をたくさん出されていて、本当に尊敬すべき作家さんです。

 

親子で読める「白狐魔記」

最初に斉藤洋さんの本にハマったのは本好きの長男で、学校の図書室や図書館でいろいろ借りてきて、私や次男もすすめられて読み始めました。

 

中でも、息子たちが一番ハマっていたのが「白狐魔記(しらこまき)」のシリーズです。



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中学校の図書室には全巻揃っていました!

 

主人公は狐の白狐魔丸(しらこままる)。普通の狐だった彼が仙人に仙術を学んで不老不死となり、人の姿になって歴史上の人物たちと様々なやり取りを繰り広げます。

 

現在7巻まで発行されていて、息子たちは小学生の頃に6巻まで読んでいます。最初は長男が高学年の時に学校で借りて読み始め、低学年だった次男も兄にすすめられて読んでいました。史実をもとにしたお話なので、次男に理解できるのかな?と思ったのですが、「面白い」といって6巻までどんどん読んでいました。一見、表紙も地味なので難しそうに感じますが、わりと文字も大きく、中学年くらいから物語は理解できると思います。児童向けですが大人も充分楽しめる内容です。

 

1~7巻のタイトルと発行年は下記のとおりです。

  • 源平の風 (1996年)
  • 蒙古の波 (1998年)
  • 洛中の火 (2000年)
  • 戦国の雲 (2006年)
  • 天草の霧 (2010年)
  • 元禄の雪 (2012年)
  • 天保の虹 (2019年)

 

 

 

 

 “深く読む”とは

私はこの「白狐魔記」をちゃんと読んでなかったので、最近、ふと図書館で借りて読み始めました。1巻の「源平の風」を読んでいると、「懐かしい」といって次男も読み始めました。最初に読んだときは小学2~3年生だった彼も今は中学1年生。日本史も習っているし、内容は以前より理解できたようです。「前に読んだ時よりも面白い」といって私より早く1巻を読み終え、「もう1回全部読みたいから、また借りてきて」と言っていました。

 

1巻の「源平の風」はタイトルからも分かるように、源平の戦いが舞台で、源義経や家臣の佐藤忠信や弁慶なども登場します。

 

この物語では、史実上の人物の、教科書ではわからない人柄や感情などが感じ取れるので、読み込むほどに面白さが増します。また、歴史に詳しい人なら、どこまでが史実でどこからがフィクションなのかなどを考えながら読んだり、歴史書と照らし合わせながら読んだり、とさらに興味が広がっていきます。

 

次男は、「前に読んだときはよくわからなかったけど、歴史の授業で習ったから話がよくわかった。先生が佐藤忠信の話をしていて、その人が白狐魔記にも出てきたから面白かった」と言っていました。大人でもよく、「前に読んだ本をもう一度読んでみると、全然感じ方が違った」ということがありますよね。知識が増えたり、経験を積んだりしてからまた読むと、同じ本でもまた違った読み方ができます。

 

物語を“深く読む” とは、このように

 

  • 同じ本を繰り返し読む
  • 同じ本を、時間をおいて(数年でも)また読む
  • 登場人物の気持ちを想像してみる
  • 物語の背景を調べてみる
  • 同じシリーズを読みすすめる
  • 同じ作者の本や関連本を読んでみる
  • 周りの人(家族や友だち)と感想を言い合う

 

などが挙げられます。物語を深く、じっくりと読むことで、より面白さも感じられますし、知識も増えます。読解力や想像力はもちろん、親子で感想を言い合うことで思考力や表現力なども伸びるので、お子さんのお気に入りの本で“深く読む”ということを意識してみてくださいね。

 

引き続き、私と次男は「白狐魔記」シリーズを読んでみます。長男も最後の「天保の虹」は読んでいないので、読みたいと言っていました。

 

今日の本

今日ご紹介した斉藤洋さんの代表作をご紹介します。「白狐魔記」はもちろんおすすめですが、まず読んでみるならこちらから!

 

ルドルフとイッパイアッテナ

斉藤洋 講談社

1986年度講談社児童文学新人賞を受賞し、続編の「ルドルフともだちひとりだち」で野間児童文芸新人賞を受賞。主人公は飼い猫のルドルフで、うっかり長距離トラックに乗って遠くへ来てしまい、親分肌のトラ猫“イッパイアッテナ”に出会って読み書きを習ったり、他の猫たちとケンカしたり・・・。劇場用アニメも公開された人気作品で、読書感想文の本としてもおすすめです。

中学年~

この本の詳細はこちらをご覧ください↓ 

タブレット学習が始まりました!【デジタル教科書について】

 次男の通う中学校で、先月末、ついにタブレットPCが1人1台配布されました。

そこで今回は、ちょっと気になるデジタル教育について考えてみます。

 

 

GIGAスクール構想

教育のICT(情報通信技術)化のため、文部科学省が小中学生に1人1台、学習用のパソコンやタブレット端末を配るという計画が「GIGAスクール構想」です。

 

わが家の次男が通う公立中学校でも、先月末に、タブレットPCが配布されました。

 

学校から「タブレットを配布します」と聞いていたので、手軽なタブレット端末かと思っていたのですが、持ち帰ってきたものを見ると、タブレットにキーボードがついた、意外とちゃんとしたノートパソコンのようなものでした。キーボードを取り外してタブレットだけでも使えるようです。(デジタル機器に詳しくないので、ここではタブレットPCと呼ばせていただきます)


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すでに、Microsoft officeや授業支援ソフト、デジタルドリルソフト、オンライン会議ソフトなど、いろんなソフトが入っています。

 

今後、学校の授業で活用していくだけでなく、デジタルソフトで家庭学習をしたり、オンライン会議ソフトを使って休校時にも学活などを行ったりするそうです。

 

政府は、この「GIGAスクール構想」の配備の完了時期を当初、23年度中としていました。それが、コロナ禍による休校でオンライン授業等の重要性が注目され、20年度中に早まったそうです。

 

息子が通う中学校では、生徒たちは自分専用のタブレットPCに大喜びしていますが、学校現場はまだまだ大混乱。先生も対応が大変そうです・・・

本格的な活用は来年度に期待、というところでしょうか。

 

デジタル教科書について

このようなタブレット端末を「デジタル教科書」として授業や家庭学習で使っていくことに関しては、もちろん利点は多いのですが、いろいろな不利点が専門家の間でも議論されています。

 

少し紹介してみると、

 

文部科学相河村建夫

教科書のデジタル化については、技術として端末を使いこなすことと、学習効果を分けて考える必要がある。デジタル教科書によって学習効果が上がるかどうか、科学的根拠が証明されていない。

その観点から考えると、教科書は紙とデジタルを併用させるべきだ。端末ではスクロールすれば簡単に結論を追うことが可能で、活字に向き合う姿勢が乏しくなるのではないか。きちんと内容を頭に入れる読書の習慣につながらない。

読解力は、本をじっくり読み、自分の考えを紙に書いてまとめ、発表することで育まれる。端末でサッと読むと字面を通り過ぎてしまい、読解力は身に付かないだろう。

 (2020年12月23日掲載 読売新聞の記事より抜粋)

 

 

国立情報学研究所教授 新井紀子

小学生はまず、思考力や判断力の基礎となる学力に加えて、ノートの取り方、予習復習の仕方、資料の探し方など学ぶ方法を身に付けることが必要だ。長年築き上げてきた紙の学習スタイルがデジタルにかわれるのか、公平な目で判断することが重要になる。

読解力は、AI(人工知能)には代替できない人間の能力だ。だが、デジタル教科書の便利な機能によって、読解力の育成が阻まれる恐れがある。

例えば、理科の実験の手順を動画で理解できても、文章では理解できない子供が育つ可能性がある。数学の多面体の回転や展開図も、動画を見れば頭でイメージする必要がなくなる。手を動かして実験を行い、紙に向かって考えながら作図や計算をする活動が大切だ。

(2020年12月23日掲載 読売新聞の記事より抜粋)

 

やはり、デジタル教科書の早急な普及は、いろんな面で懸念要素があるようですね。他にも、長時間デジタル画面を見ることによる視力の低下や睡眠不足、先生の指導力やノウハウ不足なども心配されているようです。

 

学力や読解力は大丈夫?

上記で紹介したお二人は、特に学力や読解力の低下についての懸念を訴えています。

 

前回、読解力について記載した当ブログの記事でも新井紀子さんの見解や著書を紹介していますが、中学生の半数以上が教科書を読んでも内容を理解できていないなど、子どもたちの学力をめぐる問題は深刻化しています。

 

dokusho-coach.com

 

さらに新井さんは、「読解力や思考力、問題解決能力は訓練しないと養えない。デジタル教科書によって学習スキルが低下し、学力格差がますます広がる懸念がある」とも言われています。

 

タブレットは“文房具”

こんな話を聞くと、親としてもかなり心配になりますよね。もちろん当面は、小中学校の教科書は紙とデジタルの併用で進められます。学校でも家庭でも、バランスよく、子どもたちの学力や読解力がより伸びるよう、いいとこ取りで活用していけたらと思います。

 

息子の中学校では、デジタル機器に一番詳しい先生は、なぜか音楽の先生(男性)だそうで、その先生は生徒たちに「タブレットは文房具」と言ったらしいです。

 

「文房具のように必須のアイテム」だという意味と、「文房具のようにタブレットを使いこなすように」という意味が含まれているのだと思います。今後はますます、教育においても仕事においても、デジタル機器やオンラインでのやり取りは必須になるので、上手に使いこなしていきたいですね。

 

当ブログでは、引き続き、読書を通じて学力や読解力を伸ばしていくためのコツなどをお伝えしていきますが、また時々、デジタル教育に関してもお伝えできればと思っています。

 

長文をお読みいただき、ありがとうございます。

家で『読解力』を伸ばすコツ

国語だけでなく、すべての教科や入試などでも求められる『読解力』。

このブログでも読書を通じて『読解力』を伸ばすことを目指していますが、今回は、より気軽に、おうちでのちょっとした工夫で読解力を伸ばしていく方法についてお伝えします。

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子どもが興味を持ちそうな新聞記事を使って(2021年2月3日の読売新聞より)

 

 

教科書を読めない子

 

どんどんデジタル社会になり、将来的に「AIに仕事を奪われてしまうかも!?」と言われている昨今ですが、こんな時代だからこそ、『情報を読み取る力』や『読解力』の重要性がいろんな分野で問われています。

 

数年前に話題になった「AI vs. 教科書が読めない子どもたち」の著者としても有名な、国立情報学研究所教授の新井紀子さんは、「クラスの9割くらいは教科書を読めていない」と衝撃的なことを言われています。

 

この「読めていない」は文字として読めるかどうか、ではなく、文章に書かれてあることを「正確に読み取る」ことができているかということ。それにしても、クラスのほとんどの子が教科書をちゃんと読めていないという状況はかなり驚きですよね!?

 

【参考文献】

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

新井紀子 東洋経済新報社 

 

一工夫で読解力を伸ばす

 

こんな話を聞くと、「うちの子は大丈夫?ちゃんと教科書の内容を理解できてるの?」と不安になりますよね。

 

読解力を伸ばすために、『読書』することはもちろん有効ですが、本の選び方や読んだ後の親子の会話などで、より効果的に読解力を伸ばしていくことができます。

 

例えば、

  1. 課題図書になっている本や学校、図書館、メディアなどで『考える力がつく』などと紹介されている本を選ぶ
  2. 子どもが本を読んだ後に、その本の内容を聞いてみる(親がその本を読んでない場合)
  3. 親もその本を読んでいる場合、「どうして主人公はそんなことを言ったのかな?」などと子どもの考えを聞いてみたり、親の感想を伝えてみる
  4. 子どもが自分で選んだ本やお気に入りの本を読んでいる場合、「なぜその本を選んだのか」「なぜ好きなのか」などを聞いてみる
  5. 子どもにおすすめ本がある場合、親や兄弟に「どこがおすすめか」「なぜ読んでほしいのか」などをプレゼンさせる

 

などでしょうか。

ここでは読書後の『親子の会話』が重要になりますが、ポイントは、親からあまり“質問攻め”にしないこと。質問攻めにすると子どもは身構えてしまうので、あくまでも自然な『声かけ』で、本の内容や子どもの考えなどを引き出せたらいいと思います。1.については、当ブログでもおすすめ本を紹介していきますので、参考にしてくださいね!

 

 

本以外で読解力を伸ばす

 

ここでいう『読解力』とは、国語的な、物語の筋や心情などを読み取る力のことだけでなく、算数や理科、社会などの問題文を正確に読み取る力のことも指しています。

 

なので、本を読むことだけでなく、生活の中のあらゆることから『情報を読み取る』→『考える』→『伝える』という練習をすることで、子どもの『読解力』はどんどん伸びていきます。

 

本以外では例えば、テレビドラマやゲーム、新聞、日常会話、親子ゲンカや兄弟ゲンカ、食レポ・・・などなど。ちょっと意識するだけで、読解力だけでなく語彙力、分析力、表現力・・・といろいろな能力を伸ばせる可能性があります。

 

わが家の場合は、最近、中1の次男に新聞の切り抜きを読ませて、内容や考えなどを聞く、ということを始めました。本当は本をたくさん読んでほしいのだけど、とにかく次男は部活とクラブ(中学校の卓球部と学外のクラブチームに所属しています)で忙しくて時間がない!そんなお子さんは多いと思いますので、高学年以降は、新聞の切り抜きを読むことなど、短時間で取り組めるもので『声かけ』を工夫してみることもおすすめです。

 

まずは、あまり難しく考えずに、家庭での身近なことから親御さんの『声かけ』を工夫していってくださいね。

 

【参考文献】

プレジデント Family 2021年 冬号

「読解力」は家で伸びる!

「おすすめ本」や簡単に取り組めるドリルなども載っていて、かなりおすすめです!

電子書籍もあります↓  

 

今日の本

 

上記のプレジデント・ファミリーでも紹介されている本です。『読解力』を伸ばすための“声かけ”がしやすい本なので、親子で読んでみてくださいね。

 

はれときどきぶた

矢玉四郎 岩崎書店

親世代も子どもの頃に読んだ、という人が多いベストセラー本です。「なんでこんな題名になったの?」「お母さんに日記を読まれた主人公はどう思った?」「自分ならどうする?」など、気軽な会話で子どもの考えを引き出せます。

低学年~

この本の詳細はこちらをご覧ください↓

 

お話きかせてクリストフ

ニキ・コーンウェル 文研出版

ルワンダからイギリスにやってきた少年クリストフが主人公。戦争や人種差別など少し重めのテーマですが、同年代の主人公から語られる体験談として描かれているので、子どもにも理解しやすいと思います。じっくり読んで、クリストフやお父さんの気持ちなどが読み取れているか確認してみてください。

中学年~

 この本の詳細はこちらをご覧ください↓

ニキ・コーンウェル・著 文研出版

「日本の歴史」学習まんが比較!学研VS角川

前回、『学習まんが』について記述しましたが、その中でも少しご紹介している「日本の歴史」の学習まんがシリーズについて、今回はもう少し詳しくご紹介しますね。

 

 

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日本の歴史の流れはマンガで

 

数ある学習まんがの中でも、特におすすめなのは「日本の歴史」に関するシリーズもの。各出版社が12~20巻前後のシリーズで発行していて、日本の歴史のおおまかな流れがマンガを読むことでざっと理解できます。

 

表紙は、今どきの漫画家さんによって歴史上の人物が“カッコよく”描かれているものが多く、中はマンガによるストーリーの他にも、挿絵や写真がいっぱい。勉強や読書に抵抗のあるお子さんでも、わりと気軽に手に取って読み進められるようになっています。

 

歴史の勉強を学習まんがから始めると、

 

  • 『勉強』と身構えることなく入っていける
  • シリーズで読むことで歴史の流れがわかる
  • イラストがあるのでイメージしやすく記憶も定着しやすい
  • 繰り返し読むことで理解が深まる
  • 年表や図表、写真による資料も合わせて確認できる
  • 学校での学習進度や自分が読みたい時代などを選んで読める

 

などのメリットがありますが、中でも『マンガ』であることの最大の利点は、3番目の

 

イラストがあるのでイメージしやすく記憶も定着しやすい

 

ではないでしょうか。

 

逆にデメリットというか注意点としては、

 

  • 学習まんがだけで『歴史を勉強している』と安心しない
  • 一読しただけで終わらず、繰り返し読む
  • 『学習まんが』から教科書や他の歴史関連本へと興味が移るように誘導する
  • 『学習まんが』の内容がすべて正しいのではなく、歴史には「諸説ある」ということを理解させる(高学年~)

 

以上のようなことが挙げられますので、親子ともに気をつけてくださいね。

 

 なぜかわが家には2セット

 

「日本の歴史」の学習まんがシリーズを、「すでに持ってるよ」というご家庭も多いと思います。また、「興味はあるけど、どのシリーズがいいの?」と購入を悩んでらっしゃる親御さんもいると思いますので、参考にしていただくためにわが家の場合をご紹介しますね。

 

現在、高2と中1の息子がいるわが家には、学研と角川(KADOKAWA)から発行されているシリーズが1セットずつあります。

 

なぜ2セットあるかというと(普通は1セットあれば充分ですが)、学研のほうは、長男が低学年の頃に、「そろそろ、何か歴史の学習まんがを読ませたいな」と思った私が書店で購入したものです。

 

セット買いではなく、その都度1~2冊ずつ、気分やお財布事情にあわせて買い揃えていきました。最初に買ったときは長男も連れていき、各社(学研、集英社講談社など数社のシリーズがあったと思います)、どれがいいか聞いてみたのですが、やはりピンとこない様子で、私が表紙や中身を見比べ、一番読みやすそうと思った(直観ですが)学研のものに決めました。

 

一方、角川のほうは、長男が高学年になった頃に、私の伯母からセットでプレゼントしてもらいました。伯母もどこかで、「歴史の勉強には学習まんががいいらしい」と聞いたようで、通販で購入したセットを直送でわが家に送ってくれました。

 

すでに学研のものを持っていたので、「えっ、また!?」と驚きましたが、出版社が違うし、読み比べてみるのも面白いかなと思い、有難くいただきました。

 

長男は、本好き、歴史好き(高校では地理選択ですが)、マンガ好きなので、角川のほうもすぐに読んでいました。両方を読み比べた長男の感想は「角川のほうが読みやすい」。

 

なので、長男の本棚には角川のセットが並んでいます。

 
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一方、次男はその時はまだ低学年であまり興味がなく、高学年になってから学研のほうのシリーズを読み始めました。なので、次男の本棚には学研のシリーズが並んでいます。


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学研と角川のものを比べると、学研のほうがサイズが大きく、オールカラーなので、私の印象としては低学年・中学年から読むのなら学研、高学年~大人が読むなら角川のほうかなという感じです。


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 左が学研、右が角川の学習まんが「日本の歴史」(1巻と4巻を並べてみました)

 

もちろん、講談社集英社などほかの出版社からも出ていますし、読みやすさやイラストの好みなどは人それぞれなので、書店や出版社のサイトなどで確認して、お子さんや親御さんが気に入ったものを選んでくださいね。

  

学研の「日本の歴史」

 

参考までに、学研と角川の違いを挙げてみると、学研の特長は、

 

  • 全12巻+別巻2冊(DVD付きも発売中)
  • 全ページフルカラー
  • 巻末に資料が充実(本編112P+巻末資料32P)
  • ページ欄外に豆知識や注釈を掲載
  • 監修は東京学芸大学教授・時代考証学会会長 大石学氏

 

簡単に挙げるとこんな感じですが、漢字にはルビがあり、児童書感覚で子どもでも気軽に読めそうです。

 

 DVD付きのセットもあります↓

 角川の「日本の歴史」

 

一方の角川のほうは、

 

  • 全15巻+別巻4冊
  • コンパクトで持ちやすい四六判ソフトカバー
  • まんがの比率が高い(総頁数224Pのうち、まんが201P)
  • 写真資料やイラスト、図解も掲載
  • 監修は東京大学教授 山本博文

 

こちらはサイズが小さめということもあり、コミック感覚で手軽に読めます(コミック本よりは大きいですが)。マンガ好きで、高学年から読む場合ならこちらがおすすめ。大人も充分楽しめる内容なので、親子で読んでみてください。私も、大河ドラマを観るかたわら、時々、学習まんがで人物や時代背景を復習しています。

 

 

どこの出版社のものでもいいので、ぜひシリーズで揃えて、歴史好きになってくださいね!

学習まんがを『読書』と『勉強』のきっかけに

今回は、『マンガと読書』について。

マンガの功罪やマンガを勉強に活用するコツなどもお伝えしますね!

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マンガも勉強に有効活用できる!

マンガも『読書』?

 

マンガの本も『読書』に入れていいの?

そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、私としては「いいです!」とお答えしたいです。

 

世の中にはいろんなマンガがあり、娯楽としてコミック本に夢中になっているお子さんも多いと思います(子どもだけでなく大人も・・・)。

 

勉強を全くせずにマンガばっかり読んでいる子や内容が小中学生向けでない場合は親としても注意が必要ですが、好きなマンガやアニメがある場合は、あまり否定せず、前回のブログでも紹介したようにノベライズ本を読ませてみるなど工夫してみてくださいね。

 

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マンガでも『本を読む』ということができるお子さんは、『本好き』になれる素質があると思います。全く本に興味がない子や、『字を読む』ということが苦手(もしくは嫌い)な子は、マンガ本もなかなか読むことができません。

 

ただ、マンガはイラストがメインで、背景や登場人物の感情なども絵でわかるので、活字の本をよく読む場合に育まれる『創造力』や『読解力』が伸びにくくなります。

 

でも、お子さんがマンガに興味があるようなら否定せず、マンガから児童書(物語本や知識の本)に興味が移るよう親御さんが工夫してみてくださいね。

 

学習まんがを活用しよう

書店に並んでいる児童書の中には、コミック形式で書かれていたり、アニメのキャラクターが登場したりする「学習まんがシリーズ」がたくさんあります。

 

ドラえもんの学習シリーズは結構昔からありますし、他にも名探偵コナンクレヨンしんちゃんちびまる子ちゃんなど、人気のキャラクターが登場する学習まんがシリーズがいろいろあります。科目や分野も幅広くフォローされているので、お子さんに苦手な科目(分野)がある場合はいきなりドリルなどをやらせるのではなく、好きなキャラクターの学習まんがから気楽に読ませてみてはどうでしょうか。 

 

そして、学習まんがの中でも、特に勉強に役立つと言われているのが、「日本の歴史」を網羅した学習まんがシリーズです。

 

各出版社が1巻ずつのバラ売りやセット売りで販売していますが、わが家には学研と角川から出版されているシリーズがそれぞれ全巻セットであり、2人の息子ともに歴史の勉強はこのシリーズで始めました。

(「日本の歴史」の学習まんがシリーズについては、下記ブログで詳しく紹介しているのでチェックしてみてくださいね!)

 

dokusho-coach.com

 

 

中学生以降の勉強にも

小学生の学習のきっかけやサポートとして学習まんがを利用するのは有効ですが、マンガを読ませるだけで終わらせないことが大切です。親御さんが質問するなどして、ちゃんと理解できているかをチェックしてあげてくださいね。

 

他にもマンガを取り入れて楽しく読めるよう工夫された学習本や知識本がたくさんあるので、親子で読んでみてください。大人も「なるほど!」と勉強になりますよ。

 

そして、中学生以降の学習にも、マンガやイラストを多用した参考書をうまく利用していくと苦手分野が減らせ、テストの点数もきっと上がってくるはずです。

 今日の本

 中学生~大人向けに、まんがでわかりやすく書かれた本2冊をご紹介します。

 

マンガでおさらい 中学英語

フクチマミ・高橋基治 KADOKAWA

わが家の長男(現在高2)が中3くらいの時に購入し、今は次男が読んでいる英語のおすすめです。中学生がつまずきやすいところをイラストやマンガで分かりやすく説明してくれているので、私も中学生の時にこの本に出合っていたら、英語の勉強に苦労しなかったはず!!と思いながら読みました。

この本の詳細はこちらをご覧ください↓

 

まんがでわかる7つの習慣

小山鹿梨子 宝島社

世界中でベストセラーとなっている自己啓発本7つの習慣」を、わかりやすいストーリーでマンガ化。ビジネスに役立つリーダーシップ論としても、よりよく生きていくための考え方や人との接し方がわかる指南書としても読める1冊です。マンガなので気軽に読めますが、自分を変えていくための様々なヒントが読み取れます。

この本の詳細はこちらをご覧ください↓