親子で読書コーチング

子どもの学力アップのために家庭で『読書習慣』をつけるコツや、親子で『本好き』になれる情報などをお届けします。

『本屋大賞』受賞作と書店の裏話

本好きの人にとっては大注目の『本屋大賞』。

2021年の受賞作品が4/14に決定しましたのでご紹介します! 

(受賞作についての書評はほかでも読めると思いますので、ここではおまけとして書店の裏側をご紹介します。)

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本屋大賞について

本屋大賞』は全国の書店(古本屋ではなく新刊を扱う書店)で働く書店員さんの投票によって決定される賞です。過去一年間で書店員さん自身が読んで「面白かった」、「お客様にも薦めたい」、「自分の店で売りたい」と思った本を投票し、まずノミネート10作品が決定。その後の二次投票では、すべてのノミネート作品を読んだ上でベスト3を推薦理由とともに投票するというシステムです。

 

今年の『本屋大賞』では、一次投票には546人の書店員さん、二次投票では355人の書店員さんから投票があったそうです(ちなみに私は投票していません)。

 

芥川賞直木賞などほかの大きな文学賞は、大御所の作家さんが審査員をされている場合が多いですが、『本屋大賞』は本とお客さんを結ぶ立場にある書店員さんが選ぶ賞。出版業界を盛り上げるために、「売り場からベストセラーをつくる!」という思いで創設された賞でもあります。

 (『本屋大賞』についての詳細はこちらをご覧ください)

 

2021年の受賞作品

対象作品は、2019年12月1日〜2020年11月30日の間に刊行された日本の小説です。他に翻訳小説部門と発掘部門(ジャンルを問わず、2019年11月30日以前に刊行された作品)もあります。

 

ノミネート10作品は2021年1月21日に発表され、二次投票がスタート。2月28日に二次投票が締め切られ、4月14日に結果発表がありました。

以下、受賞作品名と著者、出版社をご紹介します。

 

大賞『52ヘルツのクジラたち』

町田 そのこ・著 中央公論新社

(今日の時点でAmazonランキング1位になってます↓)

 

2位 『お探し物は図書室まで』青山 美智子・著 ポプラ社

3位 『犬がいた季節』伊吹 有喜・著 双葉社

4位 『逆ソクラテス』伊坂 幸太郎・著 集英社

5位 『自転しながら公転する』 山本 文緒・著 新潮社

6位 『八月の銀の雪』伊与原 新・著 新潮社

7位 『滅びの前のシャングリラ』凪良 ゆう・著 中央公論新社

8位 『オルタネート』加藤シゲアキ・著 新潮社

9位 『推し、燃ゆ』宇佐見りん・著 河出書房新社

10位 『この本を盗む者は』深緑 野分・著 KADOKAWA

 

書店での対応

私が勤めている書店では、ノミネート作品が発表されてから、文芸書の一角にノミネート作品を集めたコーナーが作られました。そして各出版社からは「本屋大賞ノミネート!」と新たに印刷した帯をつけた重版本が取次経由で続々と入荷。

本屋大賞』のサイトからポスターやPOPなどの拡材がダウンロードできるので、各書店さんも各自で拡材を用意して、目立つようにコーナーを作られているところが多いと思います。

 

結果発表の翌日は、文芸担当のスタッフさん(私は文芸担当でななく、実用書担当です)がたまたまお休みだったので、他のスタッフが結果をプリントアウトして、当店での現在の在庫をチェックして記入。お客さんから問い合わせがあったときに、すぐに答えられるよう用意していました。

 

結果発表をきっかけに、これらの本がたくさん売れるといいな~。 今日は私がお休みですが、また明日以降、『本屋大賞』受賞作品の売れ行きをチェックしようと思ってます!

 

皆さんも、「何か小説を読みたいな」と思ったときなどにぜひ参考にしてくださいね!

 

今日も当サイトをお読みいただき、ありがとうございます!

漢字の効率的な覚え方②【学年別・タイプ別】

漢字の効率的な覚え方について以前にご紹介しましたが、『小学校で習う漢字の総復習』についての内容でしたので、今回は低学年からの覚え方についてまとめてみました。

 

(過去記事はこちらをご覧ください↓)

dokusho-coach.com

 

 

学年別の覚え方

<1・2年生>

五感を使って覚える

声に出したり、指で漢字をなぞったり、空中に書いてみたりしながら覚える。

(ポイントは楽しく体を動かしながら!)

 

こんなカードがおすすめです↓

 

 

 

<3・4年生>

漢字の意味や成り立ちを学びながら覚える

その漢字がどのようにしてできたか、どんな意味があるのかなどをエピソードを交えながら学ぶと覚えやすい。

(論理的思考ができるようになり、想像力も発達してくる時期。このくらいの時期から漢字への興味や学力に差がつきはじめるようです)

 

<5・6年生>

漢字の意味を熟語で覚える

ある漢字を何度も書いて覚えるよりも、漢字の意味を熟語と関連させて覚えていく方が覚えやすい。

(例えば、5年生で習う「夢」という漢字なら、「悪夢」「夢中」などその漢字の意味を関連づけて熟語として覚える)


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 長男が愛用していた漢字辞典(「島村式 小学漢字学習辞典」偕成社)より

 

タイプ別の覚え方

お子さんのタイプに合わせて、効率的な覚え方を試してみてください。

 

<視覚情報を入れるのが得意なタイプ>

言葉で伝えたことが理解しにくかったり、すぐに忘れてしまうというお子さんは、目で見た情報の方が頭に入りやすいのかもしれません。そのようなタイプは、カードなどを使って漢字の輪郭をイメージしながら覚えたり、漢字をへんやつくりなどに分解して覚える方法が向いているようです。

 

わが家でも使っていたカード。カルタで遊びながら漢字が覚えられます↓

宮下久夫・著 太郎次郎社エディタス

 

<聴覚情報を入れるのが得意なタイプ>

一方、目で見るより耳で聴く方が得意というお子さんは、口で唱えながら覚える方法がいいようです。漢字を分解して、歌や呪文のように声に出しながら、自分の耳で聴いて覚えていきます。

 

呪文のように漢字や筆順が覚えられます↓

 

ダメな覚え方

学校での漢字学習や宿題などでも取り入れられている方法でも、非効率な方法があります。

・「漢字を○○字以上、書きなさい」とたくさん書かせる方法→単なる作業になってしまい覚えられない

・同じ字を繰り返し書かせる→反復学習は記憶定着に向いているとは言えず非効率

 

効率的な覚え方

漢字をいきなり書いたり、何度も繰り返し書くのではなく、

  1. お手本をしっかり見る
  2. 書き順・トメはねに気をつける
  3. お手本を見ないで書いてみる
  4. 間違えたところを意識して書き直す

以上を3回ほど度繰り返す。たったこれだけで、かなり効率よく漢字が覚えられます。

さらに、覚えた漢字をどんどん使っていくために、作文や日記、手紙などを書く作業(アウトプット)をすることで、記憶が定着していきます。

 

漢字の読みや意味、使い方については、本を読むことでも身についていくので、どんどん本も読んでくださいね!

 

【参考サイト】

kobetsu123.jp

soctama.jp

中学・高校の先生が選ぶ「君に贈る本大賞」決定!

全国の中学校・高校の先生たちが生徒に薦めたい本を選ぶ「キミ本(君に贈る本)大賞」(読売中高生新聞主催)の受賞作品が3月に決定しましたのでご紹介します。

(今回からカテゴリーに<おすすめ本【中高生】>を追加しました!)

 

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読む本に悩んだら先生おすすめの本を!

 

<第1位>
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー ブレイディみかこ・著 新潮社

 

<2位>
下町ロケット 池井戸潤・著 小学館

十二国記」シリーズ 小野不由美・著 新潮社

みをつくし料理帖」シリーズ 高田郁・著 角川春樹事務所

 

<3位>
カラフル 森絵都・著 文芸春秋

海賊とよばれた男 百田尚樹・著 講談社

線は、僕を描く 砥上裕將・著 講談社

夜と霧 新版 ヴィクトール・E・フランクル・著 みすず書房

」シリーズ 上橋菜穂子・著 新潮社

置かれた場所で咲きなさい 渡辺和子・著 幻冬舎

 

以上、10作品です。

(「キミ本大賞」についてはこちらをご覧ください。)

 

1位の「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は私も以前に読んでよかった本なので、いずれご紹介したいと思っていました。

 

この本はノンフィクション作品で、2019年の「ノンフィクション本大賞(本屋大賞)」にも選ばれています。イギリスの階級社会や人種差別などをあつかっていますが、母親目線で書かれた息子の成長物語でもあるので読みやすく、読後感もとても爽やかです。

 

日本にずっと住んでいるとわからないこと、感じることのないことなどが多く描かれているので、大人が読んでもとても勉強になります。この本を選んだ先生同様、これからいろんな人に出会い、いろんな問題に直面していく中高生にはぜひ読んでほしい!と私も思います。

自分の体験と照らし合わせたり、感じたことや考えを述べやすい本なので、中高生には読書感想文の本としてもおすすめです。お子さんがまだ小さい場合は、まずは親御さんが読んでみてくださいね!

 

この本の詳細はこちらをご覧ください↓

 

 

漢字の効率的な覚え方①【総復習】

最近気になったネットニュースの紹介と、「漢字が苦手」「なかなか覚えられない」というお子さんに参考にしてほしい勉強法をご紹介します。

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「漢字が苦手」を克服しよう!

漢字学習について

先日、読解力や漢字学習について書かれた気になるネットニュースを見つけました。

 

百マス計算でもおなじみの隂山英男先生監修の「小学校の漢字の総復習が7日間でできる本」からの抜粋記事ですが、漢字をどのように覚えていくのが効率的か、など、漢字が苦手な小中学生が参考にできる内容がいろいろと書かれていました。

 

東洋経済オンライン(2021/04/04)より↓

toyokeizai.net

 

少しご紹介すると、まず私が気になった漢字の定着率について。

1年生や2年生は9割以上定着しているそうですが、3年生では8割を切り、4年生以上では7割以下、というのが全国的な平均だとか。

中学生の大半がきちんと「教科書を読めていない」という現状を以前の記事でも紹介しましたが、漢字の読み書きがきちんとできていないことも、教科書が読めない要因になっているのだと思います。

(過去記事はこちらをご覧ください↓) 

dokusho-coach.com

 

また、漢字の読み書きが苦手だと、国語の成績が伸びないのはもちろんのこと、社会科においてもテストで高得点を取るのが難しくなるということ。

 

地理では都道府県や県庁所在地などを正しく書かないといけないですし、歴史でも人物や用語の名前には難しい漢字が多く使われています。

 

2020年4月から小学校で習う漢字が20字増え、都道府県名などに使われる難しい漢字も覚えなければいけないようになりました。ここでつまずくと、中学校からの地理の勉強でも苦労することになります・・・

 

隂山先生直伝の勉強法

漢字学習の効率的な方法としては、覚えたい漢字の読み書きがきちんとできているか、一通りドリルなどでチェックしてから、できていない(覚えていない)漢字だけをピックアップし、繰り返し覚えられるまで集中して覚えていくという方法。

 

 先の定着率の話から考えると、仮に6年生で6割くらい定着しているとすると、残りの4割を集中して覚えていけばいいということです。

 

基本的なことですが、通常の漢字学習では、覚えている字と覚えていない字を区別せずに学習するので、とても効率が悪くなってしまいます。

 

現在、小学生で習う漢字は1026字なので、4割だと400字ちょっと。頑張ればなんとか覚えられそうですよね!

 

総復習はコレで

中学校入学前の総復習だけでなく、中学校の勉強に不安がある場合や高校受験前などにも、隂山先生監修の「小学校の総復習が7日間でできる本」を活用してみてはどうでしょうか(このシリーズには他の教科や中学校入学前の予習ができるものもあります)。

 

小学校で習うすべての漢字を復習しながら、「本当に大事な漢字」「間違えやすい漢字」を重点的に学べる構成で、新たに習う都道府県の漢字や社会科の知識(都道府県の位置など)も学べる内容になっています。

「効率的かつ効果的に総復習する」のに特化し、取り組みやすくなっているので、勉強が苦手なお子さんにもおすすめですよ!

 

この本の詳細はこちらをご覧ください↓

Amazonの「小学生の国語」部門で上位に入っています)

 

小学生の読書習慣作り必勝法

こんにちは!新年度がはじまりましたね。

最近は、大人や少し大きい子向けの本の紹介が多かったので、今回は小学生向けの読書法や本をご紹介します。

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入学や進級のお祝いに本を

 自分で本を選ぶ

春休み、真っ最中ですね!お子さんのいるご家庭は、どのように過ごされているでしょうか?

今年はコロナ禍で旅行や帰省、お出かけもあまりできず、おうちにいることが多いという方々が大半かと思います。

 

春休みと言えば、進学や進級にともなうクラス替えがあって“宿題がない”というイメージでしたが、今はどうでしょうか?

次男の中学校ではしっかりと宿題が出て、「新学期に旧クラスで提出!!」と言い渡され、あせっている最中です・・・

塾の春期講習などで忙しい、というお子さんも多いかもしれませんが、少し時間に余裕があるなら、ぜひ読書を楽しんでほしいと思います。

 

春休み中に最低1冊、子ども自身に本を選ばせ、読ませてみてください。書店でも図書館でもいいので、一緒にでかけて、じっくりと1冊選んでくださいね。「進級のお祝いに本を買ってあげるよ」というきっかけでもいいと思います。

その際、なるべく親が選んだり、決めたりすることは控えて、お子さん自身が「読みたい本」を選ぶのが理想です。もし、まったく選べない場合は、多少親御さんの誘導が必要ですが。

1冊が決まったら、自分で読めるお子さんは自分で、読み聞かせしてほしいお子さんは親御さんが読んであげてくださいね。

 

親子の会話で能力アップ

読後には、その本が「面白かったか、面白くなかったか」など、親御さんが聞いてみてください。自分で選んだ本が面白かったら、とてもうれしくなりますし、面白くなかった場合も、子ども自身が「次に買うときはこうしよう」と気づくことができます。

 

さらに、「どこが面白かった?」「どの登場人物が好き?」「○○ちゃんだったら、こんな時はどうする?」「だれにこの本をおすすめしたい?」などなど、いろいろ聞いてみてくださいね。

 

まずは本を読むこと。そして自分で感じ、考えること。それを人に伝えること。

 

そのような作業が、お子さんの能力をぐんぐん伸ばすきっかけになるはずです。

 

新学年に合わせて

一緒に本を選ぶ時間がない、お子さんがあまり本に興味を示さない、という場合は、小学生にぴったりの本を、「進級のお祝い」としてプレゼントしてみてはどうでしょうか?

 

学研から出ている「よみとく10分」シリーズは、小学生に人気のシリーズで、今の時期はよく書店でも店頭キャンペーンをしています。

各シリーズ、小学1年生から6年生まで揃っているので(「なぜ?どうして?科学のぎもん」は2年生まで)、お子さんの学年を選べば間違いはなし。名作や楽しいお話、科学のお話など、お子さんの好きそうなジャンルにあわせて選べます。

  • 10分で読める名作 1年生~6年生
  • 10分で読めるお話 1年生~6年生
  • 10分で読める物語 1年生~6年生
  • 10分で読める伝記 1年生~6年生
  • 10分で読めるわらい話 1年生~6年生
  • なぜ?どうして?科学のお話 1年生~6年生
  • なぜ?どうして?科学のぎもん 1年生~2年生
  • なぜ?どうして?身近なぎもん 1年生~6年生

どれか読んでみて面白かったら、同じ学年の別のシリーズを読みすすめることができますし、進級したら上の学年の本を読むことができます。

どれも10分ほどで読める短いお話がたくさんのっているので、気軽に読めるはずです。

まずはこんなシリーズから、読書習慣をつけていってくださいね。

 このシリーズの詳細はこちらをご覧ください↓

 

受験生の母にささった言葉と自立する子に贈りたい本

早いもので、今年度も終わり!新しい年度が始まりますね。

いよいよ長男(新高3)が受験生に突入するので、受験生の親として気をつけたいことや、進学や就職で親元を離れる人に贈りたい本をご紹介します。

 

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桜の季節を晴れやかに迎えたいですね

 

親にできること

いつもブログを読ませていただいている“ぺがさん”さんの記事に、京大出身の方のお話が紹介されていました。

hiroharumaki.hatenablog.com

 

その中で印象的だったのが、3人の共通点として、

「自分が誰よりも“自分のこと”を知っている」と自覚されていること。

 

自分のタイプや自分にあう勉強法、自分にあう環境などがよくわかっているので、仕方なくとか、人に言われてやる、ということがなく、自分で納得して行動(勉強)でき、それが京大合格につながったそうです。

 

また、

親から「〇〇しろ」「△△はダメ」などと口を挟まれることがなかったのがありがたかった

と言われているのも、受験生の母としては、グサッと胸にささりました・・・

つい、あれこれ言ってしまう私。日々、反省していますが・・・

小学校受験や中学校受験は親が口を挟まないとどうにもならないかと思いますが、高校生ともなると親の出番はかなり減り、わが家では「食事の用意」が最重要任務!

言いたいことをグッとガマンして、見守る日々が始まりそうです。

 

新生活スタート

一方、周囲では、姪っ子や友だちの息子さんが見事、大学に合格し、4月から新しい生活が始まります。

 

先日は、その友だちがSNSに、遠方の国公立大医学部に進学するために家を出る息子さんの様子をアップしていました。おめでたい巣立ちですが、母にとっては“涙の一日”。私もその気持ちがよくわかり、想像すると泣けてきます・・・

彼女はひとり息子なので寂しくなるだろうな~

「落ち着いたらランチしようね!」とコメントを入れました!

 

自立する子に

その息子さんや、将来、家を出るであろう息子たち、進学や就職などで親元を離れる人たちに読んでほしい本があります。

 

2000年に『「捨てる!」技術』がミリオンセラーになった辰巳渚さんの著書あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと』です。

 

辰巳さんは文筆家・生活哲学者で家事や暮らしについての著書が多数あり、次男が小学生の時にとっていた通信教材「ポピー」にも子育てに関する連載をされていたので、わが家にはなじみのある方でした。

 

その辰巳さんがご自身の息子さんのために書かれた内容がもとになった本ですが、辰巳さんは2018年にバイクの事故でお亡くなりになり(享年52)、この本が遺作となりました。

 

ちょっと悲しいエピソードですが、本の中身はとても実用的で、初めてひとり暮らしをする人に自炊や洗濯、掃除といった家事のことを、イラスト入りでわかりやすく説明しています。

 

巻末のあとがきは辰巳さんの息子さんが書かれていて、本当にこの本が「親の愛がいっぱいつまった本」であることがわかります。お子さんが巣立つときはぜひこの本を持たせてあげてくださいね。親も一読の価値ありです!

 

 

 

記憶について②【予習と復習が大事なワケ】

 前回、脳科学者の篠原菊紀先生の著書から“記憶の定着”について紹介しました。

(過去記事はこちら↓です)

dokusho-coach.com

 

記憶に関する記述の中で、知っていると効率よく勉強できそうな内容がたくさんありましたので、抜粋してご紹介します。

 

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おうちでの予習と復習を習慣づけたいですね

 

12時間後がカギ

記憶は、脳の器官の一部である海馬(かいば)が深く関わっていて、海馬のニューロン(脳細胞)が長期的に活動することで記憶が持続します。

 

学習した内容が記憶として定着するためには、ちょうどいいタイミングで脳細胞を育てる物質とドーパミン(やる気を引き出す神経伝達物質)が働くことが重要で、そのタイミングというのが、

学習12時間後

だそうです。

学習12時間後というと、おおよそ「家での予習→学校での授業」、「学校での授業→家での復習」くらいの時間ですよね。よく「予習と復習が大事」といわれる理由がここにあります。「予習→授業→復習」のサイクルで学習していくと、記憶が永続化し、しっかり覚えられるというわけです。

 

「記憶力がいい」とは?

記憶力の良し悪しというのは、「記憶の定着率」の差によるものらしく、「記憶力がいい」は「記憶の定着率がいい」ということに言い換えられます。

 

もしお子さんが、公式や単語、年号などをなかなか覚えられない場合、「しっかり覚えなさいよ!」などと言うことは逆効果かもしれません。

 

「覚える」という感覚がつかめていないのかもしれないので、まずは内容をしっかり理解して、「頭に定着させる」ということを意識させてみてはどうでしょうか。そして、12時間後くらいのタイミングで学習を繰り返すと、記憶が定着して「しっかり覚えられる」というわけです。

 

定着させるための復習

ここまでで、“復習”がいかに大事かということがお分かりいただけたかと思いますが、では“予習”は?

 

家で授業の内容を予習してから学校に行くと、授業が“復習”になるので、ここで一度、記憶の定着のための作業ができていることになります。そして、家に帰ってから授業の内容を復習することで、またもう一度。記憶の定着のための作業が2回できるので、より学習内容が理解でき、覚えられるというわけです。

 

以前、東大や京大の合格者を多数出している中高一貫校の先生が「予習と復習が大事」とあるインタビューでおしゃっていました。この学校には寮があり、自習室も夜遅くまで開いているそうで、「予習と復習」をしっかりやっている生徒が多いそうです。

 

「塾に行っていないのに成績がいい」とか「部活で忙しいはずなのにテストで高得点を取る」という子がいますよね。そのようなお子さんは、予習と復習のサイクルや記憶の定着が効率よくできているのかもしれませんね。うちの息子たち(特に勉強時間があまり取れない次男)にも再度、このことを伝えてみようと思います。

皆さんも参考にしてくださいね。

 

<参考文献>

子供が勉強にハマる脳の作り方

脳科学」と「臨床心理学」が合体!「天才脳」ができる46のレッスン

篠原菊紀・著 フォレスト出版

 

篠原先生の著書には、学力アップに役立ちそうな内容がたくさんあるので、またご紹介しますね!